今日は十五夜ですね
かあさんが小さい頃
おじいちゃんおばあちゃんが隣に住んでいました
十五夜の日は窓辺に
お団子、ススキ、果物、栗等々
低いテーブルを出して飾っていました
いつどういうきっかけで始まったのかはわからないけれど
忘れられない思い出があります
十五夜の日に
おじいちゃんの家に飾ってあるお団子等を
おじいちゃんたちにばれないように
暗い中音をさせないように
忍び足で
兄妹で代わりばんこに
静かに取ってきて
自分の家の十五夜の飾りと
おじいちゃんの家の十五夜の飾りを
2つ並べて飾るのです
テーブルもすべて持ってきてしまうので
おじいちゃんの家は窓だけ開いていて
何もない畳の部屋になります
すると今度はおじいちゃんたちがそれを
静かに忍び足で取り返しに来る
そして今度はうちのお団子も果物も
テーブルごと全部持っていく
その様子をふすまの隙間から
真っ暗で月明りでうっすら見える
おじいちゃんおばあちゃんが
背中を丸めて持っていく様子を
兄妹三人でクスクス笑いながら
片目で見ていたのを思い出します
特に面白かったのが
兄が鈴をつけた果物が入ったかごを
おじいちゃんがチリンチリン言わせながら
持っていった時のことを今思い出しても笑ってしまいます
忘れられない素敵な思い出です
あの時のドキドキ、ワクワク、クスクス
おじいちゃんおばあちゃんに感謝です
私は一回くらい飾ったことあったかな?
確か、ウサギとか子どもたちが好きな形を作って
お団子をゆでたことがある気がする
私は子どもたちに年をとっても忘れないような
思い出をどれくらい残してあげられたのだろうか
と考えても、もう遅いですね(笑)
ちょっと前まで子育てでバタバタしていたと思っていたけれど
いつの間にか花鳥風月を美しいと思う年になっていました
今夜はお月様を見てみようかな
曇ってた(涙)